何処の土地に行ってもその土地の雰囲気に溶け込んであたかも地元の人のように見えてしまう奴が俺の知り合いに居る。でも地元と言っても渋谷生まれの渋谷育ちというシャレたものじゃない。

Nackerという男がいる。よく奴とツーリングに行くんだけど、走りがどうとか格好がどうとかの話じゃないんだ。ツーリング先での休憩や食事を取った後なんかのちょっとした時に、いつの間にか姿を消してしまう。皆が気付いた時はもう居ない。「あれっNackerは?」と聞くと「いやー何処に行ったんだか・・・」は常套句になるくらい。しばらくその場所で待っていると遠くから地元の人が散歩がてら風に歩いてくるのが目に入る。目を凝らしてみるとその人はNackerだったなんてことはしょっちゅうなんだ。

また別のツーリングに行った時にも同じように休憩しているとふっと立ち上がり道の先にある左側の建物の向こうへ消えてゆく。「また散歩か」と思って待っていると右側の建物のほうから帰ってくる不思議でしょ?。

印象的というか、よく目にする光景があるんだ。サービスエリアや観光地の駐車場で休憩している時に必ず団体の観光客、それも老人の男性に「このバイク何CC?」「何キロ出るの?」と聞かれる。他にもバイクは止まっているのに関わらず、その確率は軽く9割を超える。俺たちは「また話し掛けられてるよ」と笑って見てるけど話し掛けられたNackerは苦笑いしてる。本人は「何で話し掛けられるか俺だって分かんねーよ」と愚痴をこぼす位にね。

あんまり尋ねられるから「何キロ出るの?」と聞かれた時は「何キロ出ると思います?」と逆に聞いて、「○○位かな?」と言われたスピードを「それくらいは出るよ」と答える事にしているらしい。

バイクへ 健康法師の庵へ アホタレ〜ノへ
見取り図へ