RG500ガンマ

初めての2ストのバイク。中古バイク雑誌2冊を手に電話掛けまくってやっと見つかったのがこの一台。ウォルターウルフのU型(通称ゴガンダブダブツー)捜してたけど、見つかったのは初期型の青白。過激なポジションだと思っていたら、全然楽なポジションだった。

初めからイジるつもりだったから、本体より先に『パーツ集め』から始める。まわりは「バイクも無いのに大丈夫」と心配半分、小馬鹿半分。逆にリキが入りパーツ集めが加速した。

まずは基本の

  • スガヤのチャンバー
  • Fホイール’92のGSXR400(色は白)
  • Fフォーク’91のGSXR400(倒立)
  • Rホイールは’90のGSXR1100(色は白)
  • メッシュホースはGSXR400用
  • リアホースはワンオフ
  • スピードメーターも輸出用の240Kmメーター
  • チェーンも530から520にサイズダウン。それにあわせてドライブスプロケ、ドリブンスプロケも変更(スズキのHRC版ともいえるオートリメッサ製)
  • リアアクスル用のカラー
  • タイヤが180にサイズアップしてるのでそのままじゃチャンバーを擦るので車高調でケツ上げ
  • リアブレーキもGSXR1100のを使うのでガンマのトルクロッドをトーチで炙って曲げて使った。

スピードメーターの位置がガンマ、ホイールのメータギアーがGSXR400でメーターケーブルもGSXR400用だったので、長さがギリギリで、ストロークしているうちに、メータギアーのジョイントがいかれるんだ。考えた末に、目に入ったものは、友人のGSXR750R(乾式クラッチ)のメータギアーとメーターケーブルだ。長さといいジョイント部(GSXR400はプラ製、GSXR750Rは金属製)といいもうバッチリじゃないか、即購入したよ。

昔からの友人が勤めているヘッドライトを作っている会社が、以前ガンマ用のヘッドランプ(バルブじゃないよ)を作っていたことを思い出したので電話してみると、後日返事があった。倉庫にあった試作品は、数年前に共通の友人の“タライ”がSUZUKIのオフ車RH250(内堀通でポルシェとバトッて大破した)に使えると分かって持っていったと判明しガックリ。

はっきり言って手間の掛かるバイクだった。プラグはVXプラグだったけど、都内で1週間も走っているとカーボン溜まるし、チャンバーもフランジと一体式じゃなくて,差し込み式のスプリング留めなので2カ月位経つと液体パッキンが剥がれてきて排気漏れをおこす。エアークリーナボックス自体は大きいがエレメントが小さいのでこまめに洗浄・交換をしなければならなかった。

パーツを集めて組み上げてみると、やっぱ不都合が出る出る。リア周りの方はそうでもなかったけど、フロント周りのほうが大変だったよ。ハンドルの位置が下がったせいで、ノーマルカウルじゃハンドルを切った時に、指がカウルに挟まるのでカットするしかない。でもそこには、ビルトイン(埋め込み)のウィンカーがあるんだ。仕方が無いので少し下の位置に穴を空けて、オリジナルの埋め込み式ウィンカーを設置したよ。

F・フォークのオフセットが手前になったため、ハンドルロックの突起が邪魔でハンドルが切れなくなったので、サンダーで削り、ハンドルロック不可のとんでもないバイクになる。周りのみんなは「クレバーウルフのカウル使えばいいじゃん」とか、言ってたけど一見ノーマル風、実は「フッフッフッ」という小賢しさを求めていたのさ。

改造すると、ポジションがすげぇ前のめりになって、ケツにトラクションが感じられなくなったので、超アンコ抜き。慣れるまでケツが痛かったよ。

キャブも自分で同調を取った。通常はキャブの調整にはバキュームメーターを使うけど、ガンマはそういう負圧キャブじゃなくて、昔のレーサーが使ってた、CRやTMキャブ、今で言う所のFCR・TMRキャブみたいに、直引き(ワイヤーでスロットルバルブを上下させるタイプ)なので、オイルポンプとスロットルバルブのマークを合わせるだけでOKだった。それはそれで苦労はするんだけどね。

スロットルから出てるワイヤーは1本なんだ。その1本がオイルポンプに1本、4つのキャブにそれぞれ1本づつ、計5本にもなるからすごく重い。ついでにクラッチも重くて嫌なる事が日常の事だった。

エア・スクリューもマニュアル通りに合わせたらカブルるんだ。カブルといえばプラグだけど、当時最先端といわれたプラグの“スプリットファイヤー”と“NGKの”レーシングケーブルでどうにかOKになった。それでもプラグのスペアは4本(2カ月位で交換してきれいに磨き上げてギャップの調整)準備し、それとは別にツーリングには2本をいつも持って行ってたよ。

ギヤ・オイルはカストロールの“GTS”を入れてた。何故それにしたかと言うと、カストロールの人に相談したからだ。2stオイルはモチュールの“6002T”を入れてた。何故それにしたかと、言うとモチュールの人に相談したからなんだ。

エアクリーナの入口が大きく出来ること知ってるかな? 500ガンマ持をってる人は、見ると分かるけど、上から見ると楕円形で豚の鼻のような形してるよね? それをよく見ると、接着剤で詰め物がくっ付いて、入口が小さくなってるんだ。それを抜き取ると、結構大きな入口が現われるんだ。俺はそれでカブら無くなったけど。人それぞれチューンが違うから、一概にその方法がいいとは言えないらしいよ。

最後になるけど、ロータリーバルブは逆車の方が厚くて耐久性があるらしいが、試してはいないんだ。


やっぱりこれだけ整備やチューンしたから、すげぇー速かったよ、高速でカッ飛んで、160キロからあっというまに200キロオーバーだったよ。これぞワープ感覚だ。都内では空いてる道でも3速パワーバンドが限界だ。乗ってて最高に楽しいバイクだったけど、その代償は金がかかる事だ。

計算してみたら、ランニングコストが1キロあたり9円もかかっていた。2stオイルは1000キロ/1リットルで、ガソリンの燃費は8キロだよ、それ以外にも消耗品は色々あるからね。

そして、ガンマに乗ってて、えらくビビッたことがあったんだ。高速で5速パワーバンドで走行中に、ガソリンの供給が追いつかなくて失速した事なんだ。ゆっくり10まで数えると、復活するが(失速中はスロットルの開け閉めには全くの無反応すげぇ怖い)、再び加速するとまた失速を繰りかえすんだ。

原因は、スリングショットキャブの為だったようだ。フロート室が小さい事と、国内仕様は逆車と違ってメインジェットが0.5大きいそーな。うーん、そーだったのか。

でもムチャクチャ楽しいバイクだったよ。峠はメチャクチャ速かった。仲間内では無敵に近かったよ。そして、簡単にホイールスピンはするし、空ぶかししてクラッチミートで即ウィーリーだ。3速でもパワーウィーリーしそうになるんだ。もう、あんなお馬鹿なバイク出ないんだろうな。

1985年位に発売されたバイクなのに、バッテリーはMFバッテリーだったし、ヘッドのステムにはテーパーローラーが使ってあったもんな。

これぞ本当のレーサーレプリカだよ。フレーム、エンジン、ステップ、キャブの形、RGBと同じなんだ。嘘か誠か、RGBのパーツみんな付くそうな。


おまけは近所のバイク屋の話。金がなくて、スガヤのチャンバー買えない人に朗報かも。ノーマルのチャンバーは2重構造で中が狭くなっているらしい。チャンバーを切って、中身を抜いてチャンバーを広くしてもOKだそうです。でも無茶苦茶大変そうだ。

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