俺は晴れ男!
俺が雨男かよ!
小布施へGOだっ
温故知新とは
紅葉とカレー
予定先は予想外
初乗り、初飛び
寝坊と野獣肉
猿だ鰻だ心太だ
 
 

バンジーのジャンプ台『初乗り、初飛び。一年の計は元旦にあったか?』


今回は初めて首都高の箱崎IC(改修前)で待ち合わせ。1月のとある日曜日、時間は朝7時。RG500ガンマの俺とZephyr1100のナッカーとCBR900RRオグオグは、まあそれなりに着いたが、SR400のマツが来ていない。「こりゃ、間違いなく寝坊だね」 マツに電話するとやっぱり寝てやがった。 「うゎっヤベェ。30分で行きます」と言うから待ってたら、しばらくすると遠くからOver管から吐き出す爆音がドコドコと響いてくる。 「おー来た来た。本当に30分で来やがった」 俺らは大笑い。 「お前飛ばし過ぎだって」 ヘルメットを脱を脱いだマツは、照れ隠しに「ヘヘヘェ」と笑いながら、スパスパとタバコを吸いやがった。

万葉軒スタンプラリー菜の花弁当今回の目的地は『マザー牧場』でバンジー・ジャンプに挑戦。その後はフェリーで東京湾を渡り三崎にマグロを食いに行く予定。しかしその前にJR東千葉駅近くにある『万葉軒』に駅弁を買いに、とりあえずスタートだ。京葉道・穴川ICで降りて尋ねた、万葉軒の本社は想像より大きな建物で、ちょっと驚き。店のおばちゃんに弁当を注文。俺は“そぼろ”が好きなので『菜の花弁当』にした。でも周りは交通量が多い道路が走っていて、弁当を食うような風情は全く無し。おまけに1月で外は寒い。こうなるとは思ってもいなかったので、困っていたら、先ほどのおばちゃんが「隣に食べる所有るよ」と声をかけてきた。その建物は工事現場に建ってるようなバラックだったけど、ありがたいことに暖房が入っていた。おまけにポットにはお湯まで入っていて、暖かいお茶を頂く事が出来ました。

その後は京葉道の松ケ丘ICから館山道へ入る。館山道は最近開通したからまだ路面が荒れてなく思った以上に走りやすい。そして車の交通量も少なくその面でも快適。木更津南ICで降りて山の中へ入っていく。目指すは、マザー牧場。そこでバンジージャンプをやるんだ。でも道がドンドン細くなってくる。「もしかして、道間違えてないかい? 道が土砂崩れで、半分無いぞ。おまけに周りの林、何本も木が倒れてる。これじゃ車は通れんぞ」と不安になってたら、先頭のナッカーもバイクを止め地図を見る。再び走り出すと、何のこともなく綺麗に舗装された道へ出た。

バンジージャンプ入場口から入ってちょっとしたらバンジージャンプのタワーが見えてきた。たった21メートルといっても結構高いぞ。一直線にチケット売り場へ向かう。飛ぶか飛ばないか迷っている人が何人かいたけど、俺らは何も迷わず、「すみません。大人4人お願いします」と即決。「よっしゃー」と意味も無く気合を入れていると、迷ってた人たちも勢いづいたらしくチケットを購入してた。簡単な説明を受けた後は体にハーネスを付けられた。ここのバンジーは足に紐を結び付けるんじゃなくて、体に付けたハーネスに紐をつけるタイプ。ジャンプ台には一度に2人しか登れない。先頭のナッカーが1番手で登る。2番目はオグオグ。3番目はマツ。最後が俺。これってツーリングで走る時のバイクの順番と同じじゃん。「1・2・3 バンジー」の掛け声で空中へ飛び出すナッカー。「はーい 両手を大きく広げて鳥になりましょー」とスピーカーから声がする。なかなか見事な飛びっぷり。しっかりと両手を鳥の様に広げてる。

続いてオグオグも飛ぶ。“バンジー” おー結構気持ち良さげだ。オグオグも鳥の様だ。ジャンプ台の階段を登った俺の目の前に恐怖に震えるマツの背中があった。「おいっ」と声をかけたら「あっ!ビックリした」と振り返って「チョー恐ぇー」と半泣き顔。「さあバンジーの掛け声で飛びましょう」とアナウンスが流れる。「1・2・3 バンジー」・・・飛んでない。「さあ、も一度。1・2・3 バンジー」・・・足がすくんで飛べない。野次馬から「早く飛べー」と声があがる。早く飛んで欲しいと思ってるのは俺の方だって。たかが21メートルだけどマザー牧場は山の上に有るんだぞ。目の前には東京湾が広がっていて、千葉はもちろん、東京や横浜までがはっきりと見える。すっげー高い

バンジー直後どうにかマツは足の方から飛び降りた。ついに俺の順番が来た。係員が体に取り付けたハーネスにバンジーのロープをつなぎ軽く引っ張って確認する。そして「はい前へ」と言う。「おいおいそんな簡単でいいのかよ。もっとしっかり確認してくれよ。飛ぶのは俺だぞ!」と心の中でギャアギャア喚きながら一歩前へ出た。別に高所恐怖症じゃないけれど、マツがなかなか飛ばないもんだから、早く飛んでここから降りたかったんだと思う。バンジーのアナウンスより先に飛んだらしい。おまけに水泳の飛び込みスタートみたく頭から斜めに落ちていったそうな。

落ちて行く時はそんなに恐くない。ロープが伸び切って上に上がっていく時も恐くは無かったけど、頂点に達した瞬間放り出されて無重力状態になった時にロープが切れたような感覚になったんだ。そして無意識にロープに付いてるクッションをつかんだ瞬間から一気に恐くなった。「さあ両手を広げて鳥になった気分で・・・」なんてアナウンスは聞こえるけど、こっちはもうそれどころじゃない。必死でつかんでたよ、クッションを。

地上に降りた時はもうボロボロ。マツと2人でヘロヘロになって歩いてた。「ねえナッカー、あんた高所恐怖症じゃなかったけ? 随分前に鋸山の『地獄のぞき』でギャーギャー喚いてたよね」  「あれは単に子供の頃の記憶で恐かっただけ」なんて余裕かましやがった。

続いてはここでも迷路だ。『荒野の迷宮・グランド・キャニオン』 大袈裟なネーミングだ。ここの迷路は小さくて10分位で外に出られる。この時はマツがビリ。ジュースご馳走様でした。次の目的地の三崎に向かう為出口のほうへ歩いていると『こぶたのレース』をやってたのでちょっと見学。「次のレースに参加したい人いませんか?」と言っているので「ハーイ この人が出ます」と手を上げてマツを3人で指差した。マツは「いやーオレいいです」とか言って断りやがった。後から良い思い出になるのに。でもオレは嫌だけどね。

フェリーに乗る為に浜金谷へ。国道127号から右折してフェリー乗り場へと向かう。左の歩道に立ってるオヤジが何故かすごく気になった。向こうもこっちを見てる。左足がゆっくりと歩道の縁石をまたぐ「ははー、俺が通り過ぎたら道を渡るつもりだな」と思いながら視界の端で見ていたら、続いて右足で縁石をまたごうとしたら足が縁石にぶつかり、オットットッとタタラを踏みながら俺の前に出てくる。「ゲゲッ! やっぱり」思い切りRG500ガンマを右にバンクさせ危険回避。何となく嫌な予感がしてたんだよね。気を付けてよ、本当に。

1時過ぎに出航したフェリーのTVでは『スーパー・ジョッキー』の熱湯コマーシャルが流れていた。お馬鹿な俺たちはそれを見ながらの休憩タイム。当然タイタニックの真似なんかはしませんでしたよ。

三崎のパンフ何事もなくフェリーは久里浜港へ到着。普段のツーリングではフェリーなんか乗らないから凄く新鮮だった。そして俺らは三浦市三崎に向かってバイクを走らせる。左にカーブした道を抜けると、目の前には港が広がった。三崎へ到着だ。バイクを適当な所に止め、バイク雑誌で見た『くろば亭』を捜す為に歩き始めた。

三崎は思ってたより小さな町で細い路地が続いていた。冬だから観光客も少ない。メインストリートらしき道を歩いていたら『くろば亭』へたどり着いた。無国籍料理を売りにしてるためか他の店とは少し店構えが違う。「さあ、入ろう」と言ったその時、店の中から人が出てきた。見てビックリ。髪型が『辮髪(べんぱつ)』だ。俺たちは4人は見事に固まった

「どうぞ」と手招きをする。意を決してと言えば格好いいけど、実はちょっとビビリながら店内へ。長年の汚れがこびり付いてるブーツを脱いで座敷へ上がった。どうやら先程の辮髪人がマスターらしい。外へ一服に出てたようだ。無国籍料理ではなく山海賊料理だそうな

ビントロ丼お品書きが店内のいたる所に貼られていたが、初めての店だから無難に『ビントロ丼』や『なかおち丼』等を注文。ナッカーは興味深げにメニューを眺め、『血合の焼肉』を追加でオーダー。丼物は予想通り美味い。追加で出てきた『血合の焼肉』がこれまた美味そうだ。一切れ頂いて口に入れると、これがビックリするほど美味い! マツは口に入れた瞬間 「美味っ!!」と叫び口を押さえた。余りの美味さにヨダレがこぼれそうになったらしい。俺らが美味い美味いを連発するもんだから、店のおばちゃん達も大笑い

俺のガンマ三崎は小さな町だけど、やたらと履物屋が多い。あっちにも、こっちにも、何メートルか歩くと又もや履物屋。港町に履物。漁師に履物。マグロに履物。全然つながんないや。でも俺らは履物屋の前を通る度、ナイキのエアーマックスがないか捜してたりして。
散歩してると日が翳って来始めたので、大急ぎでお土産を買い、再び久里浜方面へバイクを走らせた。横浜横須賀道路・佐原ICから入り都内へと向かう。一気に走りきる予定なので横須賀PAでしばし休憩。横浜横須賀道路〜横浜新道〜第3京浜、ずっと混んでる。そして料金所ばっかりだ。これじゃ渋滞するって。

都内へと入り、環八から246へ。信号待ちの俺の横に並んだSR400のマツが話し掛けてきた、「ガンマのスタート・ダッシュ、見せてくださいよ」 「見たい? じゃあ、やるか」 なだらかな上り坂なので、ウィリー防止に体を伏せ体重を前に掛け、アクセルを “バィーン” “バィーン”とあおり、7,000回転をキープする。シグナル・ブルーと同時にクラッチミートだ。アクセルをワイド・オープン! ドッカーンと飛び出す。はずが飛び出してない。ガンマはゆっくりと前に進んでいる。 「ん?・・・ ホイール・スピンだ!!

ガンマはユラユラとリアを左右に振りはじめた。タコ・メーターの針がレッド・ゾーン手前を指す頃には、リアの振り幅も大きくなる。構わず2速へシフト・アップだっ。 “ガチン” チェンジ・ペダルは跳ね返された。 「しまった。シフト・ミスだっ」 でも本能的に右手は再びワイド・オープン。タコ・メーターの針は一気にレッド・ゾーンへ飛び込む。見事なオーヴァー・レブでパワー・ダウンしたガンマは並みのスタート・ダッシュで交差点を走り抜けた。

オーヴァー・レブ後に再びパワー・バンドに入ったが、何故か俺の右手はアクセルを閉じていた。おいおい本能の右手は? 次の信号で再びストップすると、俺の横に今度はCBR900RRのオグオグが並んで来て 「大人気無いこと止めてくださいよ」だって、まあ大人気無いと言われれば確かにそうだけど、結構ビビってたんだよね。

246も環七もすごい渋滞。横須賀から走り続けだったので、環七沿いのファミレスで休憩した。マツは友達に電話して 「オレ、今日、バンジー飛んだぜ。血合の焼肉って知ってるか?」って自慢してやがった。

まあ、お馬鹿な奴らのツーリングは何処に行っても何かが起こる。


この日のお馬鹿達の足跡。

首都高箱崎PA(マツ遅刻)→首都高7号線→京葉道路穴川IC→国道16号(万葉軒)→京葉道路松が丘IC→館山自動車道木更津南IC→国道127号内房なぎさライン→名も無き道→マザー牧場→久留里鹿野山湊線→国道127号(浜金谷・オヤジ飛び出す)→東京湾フェリー→久里浜→ペリー通り→北下浦海岸通→国道134号三浦往還→横須賀三崎線(三崎)→横須賀三崎線→国道134号三浦往還→横須賀葉山線→横浜横須賀道佐原IC→横浜新道新保土ヶ谷IC→第三京浜保土ヶ谷IC→環八→国道246玉川通り(ホイールスピン)→環七


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