俺は晴れ男!
俺が雨男かよ!
小布施へGOだっ
温故知新とは
紅葉とカレー
予定先は予想外
初乗り、初飛び
寝坊と野獣肉
猿だ鰻だ心太だ
 
 

精進湖で休憩中『俺は晴れ男! 誰が雨男?』


毎年8月の最終日曜日に、ツーリングに行っていた(通称“夏ツー”)頃は、出来るだけ高速や有料道路を使わずに下道で行っていたんだ。その為、集合時間は朝の5時。俺は低血圧で、体が動き出すまで時間が掛かるから、逆算して朝3時に目覚ましをセットした。目覚めの悪い頭で、忘れ物が無いかチェックしてたら、“ポツ、ポツ、ポツ” と何やら音が・・・ ドアを開けて空を見ると、やっぱり雨。 「今年は中止中止」とガッカリ半分、嬉しさ半分でベッドへと戻った。ウトウトしかけた頃、電話がビックリする程の音を立て始める。 「うっせーなー」と受話器を取ると 「雨止みましたよ。行きましょう」と隣町に住むデーブの元気な声が聞こえてきた。

愛車のスズキGSX-R400FSインパルスに跨り、デーブと合流。集合場所の府中のファミレスへ向かう。20号沿いのファミレスへは俺とデーブが最後に着いたらしく、もう2〜3人は駐車場で出発の準備をしてた。そして参加予定の残り10人以上が店からゾロゾロ出てくる。「あんたら、雨は?あんなに降ってたのに。そういえば去年の世田谷のファミレス集合の時も俺とデーブは最後に着いたから、コーヒー飲んでないぞ」 なんて思っているうちに、全員準備OK、いざ出発。ツーリングの始まりだ。

20号を西に向かって走り出し、5分も経たないうちに、また雨が降り出したそれも結構強く。バイクを道路の端に寄せて全員一時停止。みんなはカッパを着始める。俺は、「どうせツーリングは、途中で中止だろ。家に帰って着替えるから、カッパ着なくてもいいや」と思っていたら、隣でデーブが、あたふたとカッパを着始めていた。結局、俺とマー君以外の全員がカッパを着ていた。再びスタート。その直後、もう即。あっという間に雨は上がった。しばらくはそのまま走ったが、8月だし特にこの年の夏はとりわけ暑く、我慢できずに路肩で全員ストップ。俺は、「なー、カッパ着ることなかっただろう」と余裕の一服をしていた。

横浜の方からも何台か参加する予定なので、合流地点の大垂水峠の茶屋で休憩(懐かしいー)。でも、誰もやって来ない。しばらく待っても横浜組は現れないので出発した(待ってる間に峠攻めてる奴もいたぞ)。月曜日に聞いてみたら、保土ケ谷バイパスでタッキーが自爆してケツの皮がむけて合流前にツーリングは終わっていたそうな。

相模湖近くの道を抜けて道志道へ行く予定が、去年もそうだったけど、どうやら先頭が道に迷ったらしい。この辺りの道は判りにくいんだよね。何人か集まって地図を見ながら 「あーだ、こーだ」と言ってる。どうにか話がまとまり、何度目かの再スタート。どうやら正しいルートへ戻れたらしい。俺は休憩中にタンクバッグから取り出していた“写るんです”で周りの景色だけでなく、前を走るライダーや、いきなり振り返ってみせて、ビックリ顔の後ろを走るライダーの写真を撮って遊んだりしてた。その当時の道志道は半分以上が未舗装の砂利道で、コーナーを曲るといきなり一面の砂利道なんてこともあり、夜はちょっと遠慮したい道だったなぁ。

サモハンキンポーの髪型のデーブ山中湖を右に見ながら国道138号(富士パノラマライン)をどんどん西へ走ると国道139号になる。何故かデーブは視界もバッチリ、障害物も無い直線道路で路肩の縁石にバイクのクランクをぶっつけて転倒し、走行不能に陥るというお馬鹿を演じる。運良く近くにバイクショップがあったのでバイクをそこに預け、たった一人タンデムでツーリングを続ける羽目に。精進湖で休憩した後は山梨県を横断して静岡県へ入る。途中何度か小雨は降るが、カッパ着る奴は一人もいなかった。何故か休憩中には雨が降る事は無くて助かった。その休憩中イケピーはずっとバイクを磨いていた。

左手に聳えているはずの富士山は、ずっと雲に隠れて見えない。今からそこに行くのに、悪い予感がした。富士山スカイラインへと入ってズンズン駆け上がって行くと、だんだん霧が出だした。そして視界もどんどん悪くなってくる。そして悪い予感は的中。いきなりの大雨それもムチャクチャ冷たい雨が。道路に平行して車が数台止められるスペースがあったので、そこへバイクを止め、大急ぎでその周りに茂ってる木の下に逃げ込む。「こりゃーすごい雨」と口々に言う位。ところがマー君だけは 「早く行こう」と大雨の中、愛車のゼッツーに跨ったまま。みんなは大急ぎでカッパを着てる。俺は 「う〜ん」と一瞬悩んだが、俺の愛車、スズキGSX-R400FSインパルスに跨り2台でスタート。辿り着いた富士山スカイラインの料金所(当時は有料道路)は曇ってはいるが雨は降ってなかった。次々と到着するカッパ・ライダーを見ながら、俺とマー君は 「俺たちは勝ったぞ!(何に?)」と大騒ぎ、大騒ぎ。マー君とゼッツー

富士山の五合目行きは当然断念。売店でお土産を買い、休憩が終わると御殿場方面へと向かう。海抜1,500メートル付近から一気に下って行く。自衛隊の演習所の辺りは真っ直ぐな道が続く。俺たちは “スーパー・ストレート”って呼んでた。スカッとするほど気持ちいいが、耳が凄く痛くなり、キーンと耳鳴りするのが辛い。風切り音もバイクの音も、ずっと遠くで鳴ってるみたいに聞こえる。御殿場付近は海抜500メートル位だから一気に1,000メートルも下るんだもん、耳も痛くなるって。

国道246号を通り過ぎた交差点辺りで、去年はここで、エスさんがGPz750のサイドスタンドのボルトを飛ばして、バイクを降りるに降りられなくなったり、デーブのバイクのキーがオンのまま抜けて何処かに飛んじゃって困り果てた事なんか思い出しながら、御殿場IC近くのドライブ・インに休憩の為立ち寄った。毎年お世話になりました。

俺のインパルス富士山を見上げると厚い雲に覆われている。「そりゃ、雨も降るさ」とみんな思ってたみたい。しばしの休憩の後、帰路へ着く事に。この年は全員が国道246号で都心方面へ向かった。次の休憩は厚木市に入った辺りの適当なファミレス。国道246号へ入った途端、来た!来た!大雨が!!。それも今日、最悪で最大の大雨が。前方を走るバイクが跳ね上げる水しぶきが半端じゃない。空中に見事な放物線を描く。実は俺の後ろを走ってたナッカーはもっと悲惨だったらしい。俺のバイクはリアをフェンダレスにしてたから、跳ね上げる水しぶきは全て後ろを走るナッカーを直撃してたらしい。雨粒の余りの衝撃にビックリしてたら、それは俺の跳ね上げた水飛沫だった。でもその雨もしばらくしたらきれいに上がった。一体どうなってるんだよ今日の天気は!!

夏休み最後の日曜日で道は大渋滞。雨は降ったり止んだりの繰り返し。気温も高く、湿度も高い。雨でビショビショなのか、汗でビショビショなのかもう判らなくなった頃、厚木市辺りのファミレスへ到着。店内へ入るとウエイトレスが怪訝な顔をする。さぞかし凄かったんだろな、朝から雨に降られまくった男20人近くの姿と放つ臭いは・・・。そして兄貴からSRX4を借りてツーリングに参加したKOSHIBAは、雨と泥でメチャメチャに汚れたバイクを見て、家に帰ってから襲われる恐怖に怯えていた。一体誰だったんだろう?この日の雨男は。俺じゃないぞ。それは自信が有るから。


この日のお馬鹿達の足跡。

国道20号甲州街道(大垂水峠)→国道412号→藤野津久井線(道に迷う)→山北藤野線→国道413号(道志みち)→国道138号・旧鎌倉往還(デーブ転倒)→国道139号→国道358号(精進湖で休憩)→富士宮道路→白糸公園大淵線→表口登山道→富士山スカイライン(大雨)→表富士周遊道路→御殿場富士公園線(スーパーストレート)→国道246号→都内


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