俺は晴れ男!
俺が雨男かよ
小布施へGOだっ
温故知新
紅葉とカレー
予定先は予想外
初乗り、初飛び
寝坊と野獣肉
猿だ鰻だ心太だ
 
 

横手山のリフト『世紀末に、お馬鹿な奴らと小布施へGOだっ!』


ビッグバイクに乗るようになってからは高速がメインのツーリングばっかりになって、500Km以上走っても下道は150Km程しか走らないツーリングばかりだったので、20世紀の終わりを告げる年の夏、日帰りで出来るだけ遠くへ。そして高速は余り使わずに何処まで行けるのかと思って、お馬鹿なツーリングの計画を立てた。集合は関越道の三芳PA。時間は、またも朝の5時。参加台数は4台。V-maxのナッカー、CBR900RRのオグオグ、ZZ-R1100のアマティ、YZF1000Rの俺。 「おおっ最強のお馬鹿4人組だ」

「あれーっ!オグオグ、ダンロップのタイヤ履いてんじゃん。珍しいじゃないか、ブリヂストンユーザーなのに」 「タイヤ交換に行ったら、ショップの人にブリヂストンのハイグリップタイヤにするなんて、もしかして昔峠小僧だった? 今時流行んないよって言われた」とオグオグ。「何じゃそれ、でもその通り、その通り」

上信越道の碓井軽井沢ICまでノンストップで走る。碓井軽井沢ICは山の中にあって 「どこが軽井沢じゃい」といつも思ってしまう。軽井沢へ向かう途中で給油(V-maxがいるから)。朝、早過ぎて観光客が全然居ない軽井沢の町を一気にパス。鬼押ハイウエイは通らずに国道146号を北上する。辺りには果樹園が広がっていた。その果樹園の中を走り抜け国道144号に出た辺りで小休止。見渡す限り、山また山の風景。吾妻川沿いに道が一本走ってるだけ。「すげぇ遠くまで来たな」って感慨に浸ってたら、そこはまだ群馬県だった。「まだ関東じゃねえか!

ちょっとお腹が空いたが、飯を食えそうな所なんかここには無い。空腹感を感じながら万座ハイウエイを北上し、上信スカイラインを走って長野県高山村の山奥にある 『雷滝』 に到着。途中の海抜1,800メートルから見る景色は凄く美しく、未だに忘れられないほど。今までの中で一番かもしれない。

雷滝ガイドブックには雷滝の入口に売店があると書いてあったから、「何か食えるかも」と期待していたが、売店じゃなくて小屋だった。おまけに売っていたのは乾燥キノコ類と生の豆類でガックリ。駐車場横の細い道を歩いて降りた辺りに雷滝は有るらしいが、この場所からでも滝の音が聞こえる。川が滝になる地点がオーバーハングになっていて滝を裏側から見ることが出来るんだ。数日前に降った雨のお陰で水量も結構あって凄い迫力。滝に向かって石を投げたりして、大騒ぎしてしまった。もしかしてライディング・ハイ? 売店(小屋)のオヤジが言うには、冬になると2メートル位雪が積もるらしい。でも俺らは実感が湧かず 「へぇー」と言ったきり次の言葉が出てこなかった。

腹が減って仕方が無いので、次の目的地の小布施町に向かおうとするが、ちょっと不安がよぎった。小布施は観光地だろ。今から小布施に行っても時間はまだ朝、開いてる店が無いんじゃないかという事。ガイドブックを見ると時間が合いそうな店が1軒だけあった。でも団体客向けの店らしい。不安を持ちながらスタートした。

小布施は典型的な地方の観光地。目星をつけていた店へ到着。店員はいるけど、お土産にまだ布が被さってるような状態。ドアを開けて「やってますか?」と尋ねたら、開店前だけどOKだった。トイレは団体用で広くて綺麗なんだけど、明かりが点いて無く、真っ暗で薄気味悪かった。山の中ではソバが定番だけど、俺は好きじゃないから“うどん”と名物の“栗おこわ”を注文。うどんは洗面器かと思うほど大きな器に入っていて大笑い。“栗おこわ”はおこわじゃなくて炊いてから2〜3日経って水分が蒸発したご飯みたい。全然美味しくない。はっきり言って2度と食べたくない。まぁ専門店じゃないからね。

休憩の後はどうしても尋ねたかった 『岩松院』 へ。本堂の天井に葛飾北斎が88歳の時に描いた 『鳳凰図』 が残っていて、それを見たかったんだ。どこから見ても視線が合い別名 『八方にらみ』 とも呼ばれているらしい。本堂の畳に寝ころんで見上げると、今にも天井から飛び出して羽ばたきそうな迫力には大満足。小林一茶の 『痩蛙まけるな一茶是に有』 の句もこの岩松院で詠まれたそうな。そんな歴史的な事より、俺のエンジニアブーツはもう10年以上も履いていて、踵に大きな穴が開いてるんだ。岩松院の敷地には玉砂利が敷き詰めてあって、歩くたびにその穴から砂利が入ってきて歩きにくい事この上なかったよ。

横手山エスカレータすぐ北に隣接する中野市を抜け、志賀草津道路に入る。有名な観光地だから仕方ないけど、大型の観光バスが何台も走っていて抜くのに少し苦労しながら横手山に到着。さすがにバイクの数も多かった。お土産屋さんの駐車場にバイクを止め、『スカイレーター』 へ足を運んだ。実は結構期待してたんだよねスカイレーターには。でも単なる坂道の動く歩道で、『江の島エスカー』と同じだった。そして予想外に短く、山頂へは、やはりリフトだった。山頂には有名なパン屋さんがあるらしく、殆んどの人、特に女の人は全員その店に直行してたぞ。なんでこんな山の上にパン屋があるのか、俺には理解不能。横手山山頂の犬それよりも店の玄関先にアラスカン・マラミュートらしい犬が繋がれてて、そっちの方が驚いたけどね。触りたかったけど余りに大きく、余りに顔つきが恐いので写真だけにした。聞く所によるともう一匹いるらしい。展望台からは佐渡島が望めるとの事。生憎の曇り空で全然ダメ。野球の途中経過をiモードで見ようとしたら、電波が弱くてこれもダメ。でもアマティーのIDOはしっかり使えたぞ!。

渋峠(ここも絶景!)で佇むライダーを横目に俺たちは伊香保を目指した。水沢うどんを食べるつもりだったのさ。その途中の草津温泉で、とあるホテルの横で休憩してたら、アマティがいきなり 「俺、このホテル覚えてる。子供の頃に泊まった事がある。今思い出した」と言い出した。「さっきから、この風景どっかで見た事があるなあと思ってたんだ」と感慨深げ。しかしその後、見事に道を間違えてたどり着いたのは“日本のヘソ”を謳う渋川の町。以前この町で“ソースカツ丼”を食べた『林屋』に行こうとするが、目印の“臍地蔵”も移動されてて、町並みも変わっている。迷ってるうちに雨が降り出してきた。実は捜してた路地の一本隣りの路地にその店はあった。急いで駆け込み雨を避ける。都内では考えられない位値段が安いのでバンバン注文した。ソースカツ丼、肉野菜炒め、焼きソバ、スープにライスetc。テーブルの上が食べ物で華やかになった。林屋は地元に密着した定食屋で店内は生活臭と活気に溢れていた。漫画を読み食べ物を口に運ぶ。テレビを眺めては箸を動かす。今日一日の事を話して大笑いする。やっぱり、ライディング・ハイ状態だったかも

道を間違えたからこの先、特に何処に行く予定も無い。後は帰るだけ。渋川伊香保ICから乗り、南下する事に。止んでいた雨がまた降り出すが、夏にロングツーリングに行くと何処かで必ず夕立が降ってるのは既に経験済み。もっとひどい雨の中を走った事もあるので、これ位じゃめげないのさ。このツーリングは埼玉県民2人と東京都民2人。埼玉県民のオグオグは川越ICで降りるから、高坂SAで休憩。またのツーリングと再会を約束し、そこで解散。その後オグオグとは何度か会ってるが、この面子でツーリングにいってないなぁ。そろそろお馬鹿な計画を立てるかな。


この日のお馬鹿達の足跡。

関越道三芳PA→上信越道碓井軽井沢IC→下仁田軽井沢線→軽井沢バイパス→国道146号→国道144号長野街道→浅間白根火山ルート・万座ハイウェイ→日本ロマンチック街道→上信スカイライン→豊野南志賀公園線(雷滝)→豊野南志賀公園線(小布施・岩松院)→中野更埴線→中野豊野線→国道292号→志賀草津道路(横手山・渋峠)→国道292号(草津温泉)→国道145号長野街道(渋川・林屋)→関越道渋川IC



小布施へGOだっ』の先頭へ