ZX-9R  B-1(94)

日帰りで遠くまで行きたいために選んだ、初めての逆車。ヨーロッパ仕様のフルパワー。初めての印象は「いやーっデカイ。でも買っちゃったものはしょうがないか」というもの。

買ってすぐ成田に行く用事があって高速に乗っているとき思った。「何じゃい、この快適さは、90年代のバイクってこんなに乗りやすいの。今まで速く走らせるためにいじったバイクの立場は?」

このバイクには強烈な思い出が2つある。1つ目は、当時自己最長不到距離を達成した“乗鞍日帰りツーリング”。

7月上旬の日曜日AM5:00中央道石川PA集合、4台で一路信州へ途中双葉のSAで休憩、さすがビッグバイク6速ホールドで用が足りる。

松本ICから乗鞍へ向かう、通常は乗鞍スカイラインから向かうけど、俺たちひねくれものだから、裏のエコーラインから登る。途中は気温30度以上、汗ビッショリ、そのうち変な雲が、案の定雨が降り出す。堪らず、スーパーの軒下に避難する、「いい天気だったのに」と思いながら横を見るとカッパ着てる奴がいる。

「あんたカッパ持ってきたの?」 「当然でしょう、持ってきてないんすか?」

「あたりまえじゃん、あんなにいい天気だったじゃん」 「甘いな、ほらオグオグだって」

「お前もカッパ着るの」 「いやー上だけでも」

でも天気は吾に味方した、ドッピーカンに晴れ上がる。「あんたらがカッパ着たら晴れたよ。そのまま着てな」と上高地の分岐手前のトンネルまで快調快調、すみの窪トンネル抜けた瞬間“ドバーッ”と大雨たまらずに目の前のドライブインに非難。

「たった今まで、畳平見えてたのに」と店の人、ガック リ「どうする?」 「様子見よう」
しばらくすると、雨が止んだので、「行くぞー」と出発 地獄の始まりだった。


雨は止み次にきたのは霧、4台で走って俺は3台目、1台目が微かに見えるくらい、先頭はセンターラインを目印にしながら走ってたらしいがエコーラインはセンターラインがあったり無かったり、霧の中からいきなり人が現われたり、車が出てきたり、コーナーなのか直線なのか全然分からず”すげぇ怖い”体験

先頭がいきなり止まる「もうだめ、ちょっと休憩」 「ここは何処だ」周りを見渡すと、
あったー。“畳平”と書いてある標識
ついに来たぞ、海抜2,704メートル!! でも回りは霧で何にも見えない。

風も強く寒い、霧の中に山小屋風の建物が見え隠れするので、歩いて向かうが、方向がよくつかめない、「本当にこっち?」 「多分」 強風がビュー 「あったー!」中に入ると暖かい、見ると”ストーブ”が 「今、7月だよね?」

「やあーよく来たね、長野のほうから?」 「???ここ長野じゃないんですか?」

「はっはっはっ、ここは岐阜だよ」 「えーっここ岐阜ですか」

壁の地図に目をやる。「本当だ、岐阜だ」 「東京載ってねぇや」


その後は無事に乗鞍を下り始め、乗鞍スカイライン出口の平湯ドライブインへ皆空腹だったので、レストランへ直行し注文を。目の前のものを食べだす。そこの壁にも地図が張ってあり「へぇー奥飛騨が近いんだー」と思っているとなんか違和感が、
「オレ 山の中で海老天うどん食べてる。しまった」
しかし横を見ると”カレーライス”食ってるお馬鹿がいた。


それから松本市内の、“アルプスコースター”へ、これはリュージュみたいな乗り物で一応子供向けなんだけど、係員に頼んで二人乗りさせてもらうとむちゃくちゃ面白い、バイク並みのスピード感がある。俺らは2度コースアウトして怪我したけどね。チャンスがあれば一度どうぞ。お勧めします。

そして、帰路につく時がきた、3台は中央道から逆回りで上信越道から東京へ、残り1台はなんと下道20号で東京へ、時はPM4:00近く、 再会をきっし別れる。上信越道の“千曲川さかきPA”手前のまだ工事中の対向2車線のトンネルを走行中バックミラーを見たら今まで後ろを走ってた、ファイヤーブレードがいない。トンネルの中だよ、頭の中???。“千曲川さかきPA”入口にバイク止めて待ってると、ファイヤーブレードが走ってきて「いきなりエンジンがストップした、あせったー」だって、また起きると困るので先頭からV-max・ファイヤーブレード・ZX-9Rの順で走ることに途中、大雨の夕立に合うも無事東京へ。


その後また月日は流れ1月下旬のとある夕方、2つ目の思い出が起こる。千代田区竹橋の交差点で先頭での信号待ち(内堀通から大手町方面へ行く予定)T字路を左折信号で左折開始。”ププー”(ホーンが鳴る)「何?」いやな予感がして、左にバンクしながら、右の肩越しに後ろを振り返ると、なんとタクシーが真後ろに

「なんで、いるんだよー」 「バカッぶつかる」

加速したが間に合わず リアタイヤに追突される、あっという間にバイクが左に倒れ、体も前方に放り出される。ガガーッという音が聞こえる中延々と滑っていく、「やべぇ大怪我したかな?」バイクは20メートルくらい、体は25メートルくらい滑った。奇跡的とゆうか、不幸中の幸いとゆうか、入院するほどにはならなかったけど、原因はタクシーの信号無視 もう勘弁して欲しいよ。

バイクはレーシングステップが削れて無くなってるし、外装は左側ボロボロ、フロントフォークのアウターチューブも削れてるし、クランクも打ったらしく、あっという間に全損扱い、泣く泣く手放すことに。


ポジションが楽で高速ロングツーリングに行っても全然疲れなかったし、カワサキ車らしい加速も気に入ってて、ずっと乗るつもりでいたのに、悲しい思い出になっちゃった。でもおれの9Rを気に入って97の9Rを買った奴(ポチ)がいる。うれしいね。

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