コマンドー 『COMMANDO』1985年 20世紀 Fox

退役軍人、ジョン・メイトリックスを演じるのはオーストリア出身のアーノルド・シュワルツェネッガー、一人娘のジェニー役は当時ちょい人気のあった、アイドルのアリッサ・ミラノ。

ストーリーはジョンの軍人時代の仲間が次々と殺されていく事から始まる。そしてその矛先はついにジョンへ、娘のジェニーは拉致され、ジョンも捕らわれの身へ。首謀者はかつてバルベルデという国でのジョン達の活躍により失脚した政治家アリウスとジョンにより追放された元部下のベネット。バルベルデで大統領として君臨したいがために娘の命と引き換えに、バルベルデ国の現大統領ベラスケスの殺害をジョンに命ずる。

でも元部下だったベネットから聞いてなかったのかな、ジョンの凄さを。旅客機に同乗して連行する人間がたった一人、おまけに先に窓際に座る、観光旅行じゃないっつーの。そして旅客機に乗る直前に飛び出す名セリフ『I'LL BE BACK』別のシーンでは『TRUST ME』も言ってた。これって「T2」じゃん。「T2」の後の「トゥルーライズ」や「ラストアクションヒーロー」でパロディ的に使われていたけど、もしかしてシュワちゃんの決め台詞なのかなぁ。


離陸中の旅客機から脱出する方法がスゴイ、一撃で連行のための男を倒し(大きな音がるが回りは誰も気づかない)酔った振りしてトイレに入り場面が変わるとすでに貨物室にいる(以前見た時は貨物室にどうやって入ったかのシーンあったのに俺の持ってるビデオはカットされている。もしかしたら“ブラックレイン”のシーンと勘違いしてるかも?)貨物室のカーテンみたいな壁をベリベリ破りながら車軸のところまでたどり着く、軍用機なら分かる気がするが民間機でもそんな簡単に行けるのでしょうか、それから離陸中の旅客機の車軸につかまりながら、前方の水草が生えてる沼地に飛び降りる。そして何事も無かったかのように全速力で走りだす。思わず叫んでしまいました。すごいぞコマンドー、すごいぞターミネーター。

そして再び街に戻り娘の救出へと向かう、途中ショッピングセンターで大暴れをしテロリストにナンパされてるスチュワーデスのシンディを無理やり仲間にする。オープンカーのシートを素手で引っぺがすは、テロリストを左手一本で逆さ吊りにする力技を見せる。娘の居場所が判明するとサープラスショップ(軍用放出品販売店)にブルドーザーで突入し武器や必要なものを片っ端から盗みまくる。


ついにメイトリックスが島に乗り込むことに。それを知った元上官のカービー将軍が怖そうに呟く一言は「第三次世界大戦の始まりだ」そんなこと無いって政治的駆け引きなんて何も無いじゃん。全身に武器をまといFull ArmedのOne Man Armyと化し兵舎や見張り台を爆破し奇襲をかける。飛び出して来る兵士たちに向かってマシンガンを撃つ撃つ撃つ。手榴弾を投げる投げる投げる。バズーカを放つ放つ放つ。敵は10000人。倒す倒す倒す。その姿は闘神のよう。

「そんな馬鹿なたった一人で」なんて思っちゃいけない、ここに至るまでの彼がとった行動はここで帰結する。すさまじいパワーと破壊力はかつては国益を守る兵士として、今は愛娘を助ける父親として発露している。闘神と化し戦うジョンには銃弾でさえ避ける、近くで手榴弾が爆発しても軽症で済む。まさにカービー将軍の言葉「第三次世界大戦の始まりだ」は嘘ではなかった。彼にはそれだけのキャパシティとポテンシャルがあったのだ。


たった一人残った裏切り者のベネットの前には肩に傷を負ったジョンがナイフ片手に立っている、銃で撃てばThe Endなのだが、魅入られたかのように銃を捨てナイフバトルへと誘われる。ベネットもそれなりに頑張りをみせるがジョンの敵ではなかった。

全ての敵を倒し悠然と歩くジョンの肩には愛娘ジェニーが、隊への復帰を促す将軍に「もう会うことは無い、これからは一人の父親そして男として生きる」と宣言し、スチュワーデスのシンディと三人で島を立ち去る。


以上がストーリーです、過去を背負った「ランボー」シリーズとは違う、痛快なアクションB級映画です。ちなみに制作はジョエル・シルバー。「リーサルウェポン」シリーズ・「ダイハード」シリーズ・「48時間」など、最近では「マトリックス」の制作を手がけています。

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