2001-11-11 『ソードフィッシュ』 SWORD FISH

フィンランド人ハッカーの空港での逮捕劇とクライマックス直前の空飛ぶバスのシーンを見ている時は「このままじゃB級だよ」と思ってしまったけど、それもこの映画の中に仕掛けられたミスリード・ミスディレクションの一つだったのだろうか?。

映像のすごさは評判通りだと思うが爆発を表現する為のマルチカム映像(2度も見せられる)や急斜面を滑り落ちていくシーンはもっとオーソドックスな方が俺には現実感が感じられる気がする。カスタムカーの“TVR”を使ったカーアクションの方が逆にオーソドックス過ぎてちょっと拍子抜けかな。

主人公ガブリエルは元モサドの諜報員で熱烈なアメリカ愛国主義者という設定だったけどモサドはイスラエルの機関だからこれもミスディレクションなのかな。ガブリエルは国の為に行動しハッカーのスタンレーは愛娘の為に行動する、どちらも本人にとっては一番大切なもの、それは正義の為の行動という事になる。でも俺は“ガブリエル”という名前を見た時に「それじゃどこかでルシファー登場かな?」なんて思ったりもした。

娘の母親(スタンレーの元妻)と義父が殺害されているシーンはちょっと納得できなかったな。全体的にマトリックスを意識しているという事になってるけど、“もうマトリックスを超えた”とか言うのはやめにして欲しい。

最後に金で転ぶ主人公や仲間が出なかった事が俺にとっては面白い映画でした。でもミスディレクションは小説の世界では常套手段で使われているけどね。

『映写室から』TOPへ