2001-11-18 『ヤング・ブラッド』 THE MUSKETEER

エンドロールが始まった時に思ったのは「つまんねー!。映画雑誌の懸賞での招待券で見て大正解。」だったという事。重要であるはずのシーンや伏線として貼られているシーンを描ききっていないから、全体的に何の盛り上がりも無く、納得できないシーンが多い映画になってしまっている。

主役のダルタニアン役のジャスティン・チェンバースの存在感が薄くて、その上三銃士も情けなさ過ぎ。それが狙いだとしたら企画の段階から間違っていたとしか思えない。銃士の対極として非情冷徹な男としてティム・ロスが登場するが、これまた詰めが甘い。中途半端でイライラする。

売りとしていた香港アクションも重厚さがまるで無く、ちまちましていてアクションじゃなく曲芸としか見えない。馬車のシーンは安物の西部劇風だし、中世ヨーロッパの豪華絢爛なイメージは全くなし。ラストで銃士が勲章を授与されるシーンで映し出される宮殿の狭さに唖然とした。

今までに何十本も制作された『ダルタニアン』物や『三銃士』物の中で最下位グループにランクされても仕方ないと思う。そしてB級映画とも呼べない。

『スター・ウォーズ』で描かれた東洋思想の武士道、『ダイ・ハード1』で確立された閉塞された空間で高さを利用したアクション、『インディ・ジョーンズ3』で蘇った映画「駅馬車」を彷彿とさせる車を使ったシーン、そして香港映画のワイヤーアクション。そんなうわべだけのエッセンスを取り入れて作られてもちょっとね。

大金を投入して制作した映画が「エンド・オブ・ザ・デイズ」だったピーター・ハイアムズが監督だったのが一番の原因だったかもね。はぁーヤレヤレ。

最後に一つおまけ、『MUSKETEER』とは“先込め式のマスケット銃を持っている兵士”という意味です。

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