2003-7-27 『ターミネーター3』 TERMINATOR3 RISE OF THE MACHINES

今年の梅雨は長い、まだまだ明ける気配は全然なしだ。ずっと前に買っておいた前売りのチケットを昨日のうちに指定席券に交換しておいたから、上映時間が迫っていても心に余裕がある。おまけに今日は梅雨の合間の晴れの日だ。『T-3コンボ』を買って上映の開始だ。It's This Time

『T-3』のニック・スタールの方がジョン・コナーというキャラクターに合っていると思う。サラとカイルとの間の子供の顔をしているからね(みんなサル顔)。『T-1』でほんの少し登場したジョン・コナーはエドワード・ファーロングが大人になった顔付きじゃなかったもんな。

冒頭から『T-1』・『T-2』でおなじみのカットや台詞が次々と飛び出してくる。シリーズ物としてファンが楽しめるようになっていた。ターミネーターは皮ジャンと皮パンのライダーズルック以外考えも付かないもんな。星型のサングラスは笑ったぞ。ギャグ映画になったのかと思ったぞ。

アクションやカーチェイスを売りにしている数多くの映画の中でも、今回の100トンのクレーン車を走らせるカーチェイスのシーンは見応えが十分だった。壊すのは当然セットなのはわかっているけど、よく街中であれだけの映像を撮る事が出来たもんだ。やりたい放題、したい放題、壊し放題だもん。全てがオープンセットだったら驚きものだ。掛け値無しに楽しめるシーンの連続だった。そしてT-X/クリスタナ・ローケンと何度も繰り広げるアクションシーン迫力十分だ。

『T-2』で命をかけてスカイネットを破壊して“審判の日”を回避させ歴史を変えて人類を救ったと思っていたのに実はそれは無しで、“審判の日”は避けられなくて、先送りされるだけ。そして2032年7月4日(アメリカ建国記念日)にジョンは死ぬ。そして殺すのは俺だ。といきなり言われてジョンも驚いただろうけど、見ている俺も驚いておまけに困ってしまった。今更あれは無しと言われてもなぁ・・・。

どうしても“審判の日”は避けられない運命で、それが歴史の必然ならば、万が一ジョンが人類を導く前に死ぬ事があっても、別の誰かがその運命を背負わされてしまうのが歴史の必然だと思うけど。実際、映画の中で将来ジョンの部下になる若者が殺されているから、その時点で未来は違う未来へと動き始めてる筈だから。

スカイネットを止める為の最後の砦だと信じてクリスタル・ピークへ行くと、そこは政府首脳の為の核シェルターだった。その現実を前にしてジョンが自分は何の力も持たず人類を救う為も何の術も持たない男だと気付くシーンや無線を通じて人々の助けを求める声を聞き、これからの自分の存在理由や成すべき事を再認識するシーンはもっと絶望的に、そしてより感動的に作りこんで欲しかった。

T-Xは確かに美しく鋭利な感じは出ていたけど、T-1000に比べて存在感が薄い感じがした。女ターミネーターだから仕方が無いのかもしれないけど、T-1000のあの不気味な感じがもう少し出てればもっとハラハラしたと思うのにな。

T-850がジョンではなくてケイト/クレア・デーンズ(口元が陣内貴美子似)の命令を聞くようにプログラミングされていると言ったシーンは「あっ、やっぱりこのシリーズの真の主人公は女の人で、戦いの中で自分が守るべき存在を見つけ、強い人になっていく映画なんだ」と確信した。キャメロンイズム生きてましたね。

ターミネーターとの最後の別れがアッサリと「また会おう」だけで、拍子抜けだ。『T-3』がつまらないと思った人はこのシーンが不満なのでは?俺は最後は片腕になり顔半分がメカ抜き出しになって戦うんだと思っていたら、そんな事は無くて肩透かしを食らった感じがした。

『T-1』で未来から初代?ターミネーターが送られてきて歴史に介入した時点で未来が大きく変わり、ジョンを中心としたパラレルワールドが広がっている訳だから、いくつもの時間の中には何人ものジョンがいて何体のもターミネーターがいるんだ。そりゃ「また会おう」だよね。

映画を見終わってシュワルツェネッガーが思ったより出番が少ない気がしたんだよね。でも存在感はばっちりだ。 シュワルツェネッガーは不本意かもしれないけど、バットマンのミスターフリーズやターミネーターみたいなキャラが似合ってると思う。『T-4』が楽しみだ。その時にはぜひともシルバーマン博士/アール・ボウエンも出演して欲しいな。

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