2004-8-15 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』 Harry Potter AND THE PRISONER OF AZKABAN

暑い!毎日が暑い、暑すぎる。今年の夏の暑さは異常だ。記録の更新ラッシュだ。汗と一緒に塩分と体内のミネラル分も流れ出てる感じだ。こんな暑い日は涼しい映画館で映画を見るに限る。天気予報は曇り一時雨。何々!最高気温が22℃だって。こりゃー寒いぞ寒すぎる。


成る程ね。このシリーズは夏休み中のダーズリー家からはじまるのね。1作目で家が崩壊し、それを2作目で建て直した際にハリーの部屋を作り、ドビーが訪ねて来ました。という説明の為のカットだと思っていたよ。

ベッドに潜り込んでの魔法の練習とマグルを風船の様に膨らませるシーン。ロンドンの街中を逆走するナイト・バスのシーン。ドタバタし過ぎで見てる内に少し腹が立ってきたよ。公開直前に街で見かけたナイト・バスは、当然だけど、逆走する事もなく交通法規を守って道路を走ってましたよ。

ハリーは家にいる時とホグワーツにいる時は全く逆の性格を見せている。ホグワーツにいる時は好奇心旺盛で素直な性格なのに、夏休みでダーズリー家にいる時はちょっと陰湿で捻じ曲がり気味でキレ易い性格に描かれてたように思える。

家庭環境や友達がいなくて寂しいのは判るけど、あんな性格じゃダーズリー家の人も困ってしまうと思うよ。いくらハリーの両親の悪口を言われたからといって、マグル相手に堂々と魔法を掛けるのは如何なものか。今回もまた、お咎めは無しだ。ルールの意味が無いじゃないか。あとロンドンの夏は寒そうだ。まるで今日の東京のようだ。


ホグワーツに向かう列車で、アズカバンの門番のディメンターに遭遇したハリーたちを助ける新キャラクターのルーピン先生。新学期を迎えるホグワーツは激しい雨に煙り、シリウス・ブラック/ゲイリー・オールドマンがアズカバンを脱獄し、ハリーを狙っていると知らせが入る。もう、これだけでもワクワクものだ。すごく楽しみになってきた。

アズカバンを脱獄したシリウス・ブラックは、ディメンターでなければ捕まえることは不可能なほどの凶悪犯。しかも学内に潜伏している可能性があるのに、何故あんな嵐の日にクィディッチをやるんだ?生徒たちには十分注意するように言ってた筈では? いくら大人の魔法使いが周りに沢山いるからといっても危なすぎると思うけどなぁ。言ってる事とやってることがチグハグな感じだ。

今作から監督がアルフォンソ・キュアロンに、校長の俳優がマイケル・ガンボンに代わったわけだけど、随分と作品の雰囲気も変わったね。映像は全体的に冷たくて暗い雰囲気に、校長は力感溢れキャラクターに変わり、衣装も重厚な感じからラフな感じで、最初は少し戸惑った。そして今作から先生になったハグリッドの家って、あんな急斜面を下った所にあったっけ? ハッキリと断言できないけど家の形も違ってたような気もするんだけど。


新任のルーピン先生の防衛術の授業で、自分の苦手な物を出現させて魔法で退治する際に、手本を示したルーピン先生の苦手な物が何なのか分からなかったよ。もっとアップで、もっとゆっくり見せてくれればよかったのに。ラスト近くで実は『人狼』だったと判った時に「あー、あれは月だったのか! 風船か玉子にしか見えなかったよ」なんて思っちゃったからね。スネイプ先生が思わせ振りに『人狼』についてルーピン先生に問い質した事も、ここの伏線だったんだね。

冒頭のシーンに登場した黒い『死神犬グリム』はシリウス・ブラックの変身した姿で、ハリーを見守っていたんだね。それにしてもルーピン先生が『人狼』に変身すると見境が無くなるのには困ったもんだ。

ハーマイオニーが時間を操る魔法のトリックは面白かったね。ヒッポグリフのを殺すカットが曖昧に描かれていたから、「これは何かあるな」と思ったけど、意味をなさないカットが連続して描かれるから、「何なんだ、これは」と、消化不良気味だったんだ。時間を操ってる事が分ると、一気に解決してスッキリ、スッキリだもんな。窮地に追い込まれたハリーを助ける謎の光。その光にハリーは父親の存在を感じる。しかしハリーを助けたのは自分自身の殻を破り一回り成長した自分だった。やっと話が進み出したね。


シリウス・ブラックを演じるのがゲイリー・オールドマンだと聞いた時は『レオン』のスタンスフィールド刑事のように凶悪なキャラクターを見せるのかと思っていたら、実は無実で投獄されてたと分かった時は「へえー」と思ったけど、これから先のシリーズでも登場する重要な人物なわけだから、ゲイリー・オールドマン級の俳優じゃないと務まらないからね。

このまま学園話のままハリーが成長し、ヴァルデ・モードを倒す力を得るのは当然無理だから、この先このシリーズがどうなるのか気になっていたんだ。よかったねハリー。これで遂に大人の仲間が出来たね。魔道士見習の子供3人と学校の先生たちだけじゃこの先大変だもんね。これからはストーリーが学校の中だけじゃなく、外の世界にも広がって行くわけだからますます楽しみだ。次は外出許可をもらえるように頑張ろうね。

ここでふと疑問が・・・。投獄されてたということは何らかの形で裁判があった筈だ。当然シリウス・ブラックは無実であり濡れ衣であることを述べた筈。これが認められなくてホグワーツの校長以下全員がシリウス・ブラックが犯人で親玉がヴァルデ・モードだと認めていたのは何故だ? 決定的な証拠や状況が、たとえヴァルデ・モードが作り出したにせよ有ったんだろうな。


自分のペットはヴァルデ・モードの手下が変身していたり、辞書に噛み付かれたりして今回も散々な目に会ったねロンは。きっと君にも力を貸したり影から支えてくれる先生が現れると思うよ。

ヒッポグリフのバックビークはC.G.がちゃち過ぎないか。はじめは着ぐるみが動いてるのかと思ったぞ。でもその分可愛らしさは出てたから、感情移入は難しくなかったよ。でもドラコに怪我をさせた位で殺されなきゃならないのはちょっと残酷じゃないかな。そういえば1作目でもハグリッドが飼ってたモンスターを手離さなければならないカットが有ったよね。生徒たちは1人に1匹ずつペットを持ってるけど、モンスターは駄目なのかな?ハグリッドもこっそり飼ってたからね。

監督の好き嫌いはあるにせよファンタジーな作品はC.G.にも重きを置いた方が良いと思う。現実には存在しない物や目に見えない物を具象化してスクリーンに登場させるのもファンタジー映画の持つ魅力の一つだと思うよ。


今回のドラコは影が薄かったぞ。2作目では主人公並にキャラが立ってたのに。でもちゃっかりと仲間を1人(女の子)を増やしてたね。そしてあと2つの寮は全くの出番無しだ。

1・2作を使ってのプロローグが終了し。話も本題に入ってきたね。ヴァルデ・モードは誰だかは不明だけど、シリーズの主なキャラクターは全員登場したのかな。

ラストでハリーが新しい箒の『ライトニング』に乗って空を飛ぶ時の顔はすごく楽しそうだったね。エンド・ロールも劇中の魔法の本?を使った作りで面白かったね。それと、会社の近くのコンビニには『ハリー・ポッターとアズバンの囚人』とデカデカと貼ってあったよ。ワッハッハッ。


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