2005-8-27 『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』 STAR WARS EPISODEV REVENGE OF THE SITH (3回目)

スターウォーズ

毎日暑い日ばかりが続くと思っていたら、台風まで上陸したよ。子供の頃に台風がよく通る九州に住んでいた俺はちょっとワクワクしてしまった。そんな週末にいつものシネコンへと向かった。

でも映画を見る前に野良猫たちに会いに行き、何枚も写真を撮り、何匹かの猫に触らせてもらいましたよ。


3回目ともなると、映画自体の出来不出来も気にはなるが、セリフと字幕のギャップの方が気になって仕方がない。色々と誤訳の噂も聞くしね。

オープニングでジェダイ・スター・ファイターに乗るオビのセリフで「あれれ?」と思う字幕が2つほどあった。1つ目は、「撃たれた」という字幕だ。見れば判るけど全然撃たれてない。敵のドロイドがジェダイ・スター・ファイターにくっ付いて外装をベリベリと剥がしてるだけだぞ。そして2つ目は「飛ぶのは嫌いだ」という字幕だ。「Flying,for(four),Droid(s)」の単語が聞き取れたから「ドロイドだ」とか「ドロイドが来たぞ」と言ってるんじゃないのかな?

アナキンがドゥークーに対して言ったセリフは、「My Power Have Double・・・at Last Time・・・」と言ってるみたいだから、まあ良いとして、その後のドゥークーの「その高慢ちきな・・・」は「Twice Pride,Double Fall」とか言ってるんだから、「プライドだけはな。2倍にして返してやる」って感じかな。かなり長いけど。


無事パルパティーンをコルサントへ届けた際に、アナキンがオビに言ったセリフを「戻るので」と字幕にすると意味が判らないし、話が通じないんですけど。「Are you Comin',Master?」って言ってるんだから、「(一緒に)来ますか?」と聞いてるんだよ。だからオビは「政治は苦手だし、今日はお前の手柄だから遠慮する」って言うんだ。「戻るので」って、一体何処に戻るのよ? 不時着した空港かい? 戦場だった空にかい?

久し振りに再会したアナキンとパドメがバルコニーで会話するシーンでパドメのメイクが変だなと思って見ていたんだ。見終わった後に、俺と何時も一緒にいる『スター・ウォーズ大好き』な人に聞いたところ、「あれは、ノー・メイクでしょう」と言われた。ノー・メイクなんて有りなんだ。言い換えれば『すっぴん』だぜ。下世話に言えば『素面(すめん』だぞ。ビックリしたよ。

パドメの死を予感させる悪夢を見た辺りから、アナキンの心の揺れ幅が大きくなるよね。夢を見た直後に、当の本人にそのまま話すことは無いだろうに。まぁ、もしかしたら何度目かの悪夢だったのかもね。

悪夢の件をヨーダに相談した時の「フォースの元に旅立つ者を喜んで送り出せ」って、俺には理解できないんですけど! 強い執着心を持つ事でダーク・サイドに堕ちる危険をはらむのは判っているけど。死ぬかもしれない人を放っておけなんて・・・、愛と正義の守護者であるジェダイの存在理由に反してるのでは。


パルパティーンがアナキンに「ジェダイ評議会での私の代理人になって欲しい」と頼む時の『耳、目、口』の口は「ヴォイス/Voice」と言ってるんだから、そのまま『声』で良いんじゃないですかね。別に何か物を食うわけじゃないんだし。

ジェダイ評議会で評議員には成れたが、マスターには成れずに、むくれるアナキンだけど、まだ、パダワンって事は無いよね。お下げみたいに結んだ髪を垂らしてないからね。評議員=マスターじゃないって事は、「アナキンを私のパダワンとして育てるから、オビはマスターに」と言ったクワイ=ガンの件があったから判っていたけど。マスターとパダワン以外に平(ひら)のジェダイがいるって事なんだよね?

秘密裏にパルパティーンのスパイを命じる時の『オフレコ』の字幕は駄目でしょう。オビは「・・・not to be on record」と言ってるんだよ。おまけに英語を縮めた和製英語だよ。シネマ・コンプレックスをシネコンと言ってるのと同じレベルじゃないか。もっと気を使いましょうよ。


ウータ・パウへ向かうオビと別れの挨拶を交わすシーンは、結末を知っているだけにあっさりとしすぎて物足りないよ。長い間、銀河の平和の為に戦ってきた二人がジェダイとして最期の言葉を交わすんだよ。だから、後々までも残る位、印象的な場面として作り込んで欲しかった。

遂にアナキンは目覚めている時にでも悪夢を見るようになる。それもパドメの危機の際に側に居るのは自分ではなくオビだった。その事を知るといきなりパドメに当たりだし、評議会への不満や不信を一気に語りはじめる。

このシーンが唐突過ぎて判り難いんだよね。不満を聞かされたパドメも困るよね。まぁ先達のジェダイに話しても軽くいなされるんだろうしね。ところで、アナキンが右手に持ってたゲーム機の化け物みたいな物は一体何だったの?


オビがグリーバスたちと交戦を開始した事を伝えるアナキンに、パルパティーンは自分がシスであることを告げる。アナキンはセーバーを抜くが、生命を生み出す事が可能なダーク・サイドに惹かれている為か、自らが捕縛する事はせずにメイスに報告する。

何だが釈然としないんだよね。パルパティーンの部屋でのダーク・サイドの話し。劇場でのダース・プレイガスの偉大なる力の事。そしてこの場面でのパルパティーンのカミング・アウト。話しを小出しにする事で、なかなか食いついてこないアナキンが少しずつダーク・サイドに惹かれていくように表現しているんだろうけど。何だか話の内容が似通っていて、頭の中でハッキリと区別と認識が出来てないんだ。

まぁ、こんな説明的なシーンが多いのが、エピソード1〜3の特徴だね。長いセリフで説明しようとするから、頭に入りにくいのは確かだと思うよ。でも逆に映像で説明しようとすると、エピソード1のポッド・レースのように、すごく長いシーンになったり、エピソード2では、水の惑星カミーノで秘密裏にクローン兵を作っているという事が明らかになったけど。一体誰が何の為に発注したのか、何処にもリンクされて無くて、単にここでクローン兵は作られましたと見せられただけだったりするんだ。

そう言えばエピソード2で何万人ものクローン兵を作り訓練している中に、キャプテン・タイフォの顔をしたクローン兵がいるんだって? 何時もキビキビ・シャキシャキと行動してたクローン兵がエピソード4〜6で、あんなトンマなトルーパーになってしまうのはこれが原因か?


グリーバスをブラスターで撃った直後のオビの「掃除が大変だ」と言うセリフについてだけど。スクリーンを見ながら字幕を読む分には何の違和感も感じない。でも、全然違うセリフを言ってるんだよね。正確じゃないかもしれないけど「uncivil」とか「uncivilied」と言ってると思う。『文化的じゃない』『野蛮な』という意味だ。ジェダイである自分が、野蛮な武器であるブラスターを使ってしまった事に対して、オビが吐き捨てるように言ったんだ。エピソード4にも繋がっているこのカットの意味が変わってしまってるじゃないか! 頼むよ。

メイスは最初、パルパティーンを「逮捕する」と言ってるが、アナキンが駆けつけた時から、「殺す」「殺せ」と言い出すよね。それはアナキンの心が既にダーク・サイドへ向いてる事をメイスが見抜いてたからだ。だからアナキンに待機を命じたんだ。

その直前のシーンで、ジェダイ聖堂で待機するアナキンの視線の先には、パドメが住む建物があった。肉眼では見える筈もないが、アナキンとパドメは互いの存在を感じていた。このシーンで流れるアナキンの涙が、パドメとの別れの涙なのか、ジェダイとの別れを意味してるのか分かりにくい。流れからいえば、パドメを救えなかった事への涙だと思う。だったらメイスにパルパティーンがシスである事を報告する前に、このシーンがあった方が、その後の展開にスッキリと繋がるし、ダーク・サイドに堕ちる瞬間の衝撃も違ったと思うけどなぁ。


ダース・ベイダーとなったアナキンにパルパティーン/シディアスは「二人で力を合わせれば生命の秘密も明らかになるだろう」みたいな事を言うけど。話がおかしくないかい? ダース・プレイガスの話の時に、「生命を作り出す(再生する?)事が出来た。そして、その弟子も全てを学んだ」と言ってたじゃないか。話の展開から、その弟子=パルパティーン/シディアスだと思ってしまうよね。パルパティーンの嘘? 高等生物の命ではなくて、下等生物の命の事? まさか字幕のせい? エピソード3のメイン部分なのに釈然としないぞ。

ムスタファーに終結した分離主義者たちに、パルパティーン/シディアスが「私の新しい弟子がお礼を言うだろう」と言うセリフがあるが、新しい弟子のアナキン/ベイダーは問答無用で殺戮をはじめるぞ。「お礼くらい言わせろよな」と軽く見ていたけど、パルパティーン/シディアスは「He is take care of you」と言ってたぞ。「世話をする」「面倒をみる」もしくは「ねぎらう」だから、また話が変わってるぞ。お礼なんか言うわけないよ。筋を変えるのは止めようよね。

分離主義者を皆殺しにする時にアナキンは涙を流していた。ジェダイ聖堂で子供たち(ヤンガリン?)を殺す時もそうだった。そして遂に悲しみを通り越し瞳の色まで変わってしまった。心底からダーク・サイドに堕ちた瞬間だ。

アナキンの真実を知る為にムスタファーに現れたパドメを見た時のアナキン/ベイダーのはしゃぎようは何だ! ダーク・サイドの力を得た事で生まれ変わった事を表現したいのなら、もっと堂々として欲しかったよ。行動が思慮深くなく短絡的で全然シスっぽくないんだ。だから、皆が恐れるほどの力を持ちながら、ジェダイにも成れなかったともいえる。


パルパティーン/シディアスとの戦いに敗れたヨーダを見ていると、「何だ。ヨーダってたいした事ないな。口ばっかりじゃん」と思えてしまう。でもそれは仕方が無い事なんだよ。シスが現れ、フォースの暗黒面が広がると、フォースが翳りを見せ始め未来を上手く見通す事が出来なくなるんだ。だから予言を読み違えるんだね。

でもさ。これじゃジェダイが何人いても、たった二人のシスに敵わないって事じゃないか。ルークは一人で頑張ったんだね。そんなにすごいジェダイだとは思えなかったけどね・・・。


コマンダー・コーディをコーディーと呼ぶのはオビだけですからね。他の人は全てコマンダーと呼んでるんですよ。だからパルパティーン/シディアスがコマンダー・コーディーを呼んで、オーダー66を命令する時に観客は「オビが危ない」とハラハラするんだよ。そしてオーダー66は「Execute order 66」と言ってるのだから「抹殺司令66」とか「処刑司令66」と訳した方が雰囲気が出てると思いますけど。どうですかね? 戸田さん。訳す時はちゃんと訳しましょうね。

オビとアナキン/ベイダーの最期の戦いは何度見ても息を凝らして見てしまう。その戦いの最中にアナキンが言う「お前なんか嫌いだ」のセリフはありましたね。俺はオビが「選ばれし者だったのに」と言った後のセリフだと思っていたんだ。逆でした。そして字幕じゃなくて、耳で聞いたセリフを勝手に翻訳してました。アナキンが「お前を憎む/I hate you」と先に言ってからオビのセリフがあったんだね。あーほっとした。

そうそう「選ばれし者だったのに/You were choosen one」は予告編では「選ばれし者だったのに?!」ってなってませんでしたっけ? 『?!』が最後に付くと意味が通じなくなるよ。「選ばれし者だったんじゃないのか?!」って言われてもアナキンも困るだろう? 別に自分から言いふらしてたんじゃなくて、クワイ=ガンが言ってたんだもん。流石に削除したかな? プレミア試写会の時は興奮状態でそれどころじゃなかったから、全く憶えてません。

アナキンがパルパティーンに対して言った「その力(ダーク・サイド)は学べるので」も「学べますか」に変わってたよね。当然でしょ。意味不明だもん。それともう一つアナキン/ベイダーがパドメの死を知って「ノー」と叫ぶ時の「ありえねぇー」という字幕もなくなってたよ。そりゃそうだ。これで安心出来るよ。


ジェダイ・スター・ファイター

スクリーンに映る殆んどがC.G.で作られているのが判っているのに、そのスクリーンに見入ってる俺がいたよ。1度目よりも2度目、そして3度目と見れば見るほど面白くなっていくんだ。そりゃ字幕への不満や、よく判らないシーンも幾つかあるけど、それは必死で英語のセリフを聞き取り、自分なりに訳せば腹も立たないし、理解し難いシーンもスター・ウォーズが好きな奴と語り合えばいい事だもんね。セリフが一切無く、ただ映像と音楽だけで綴られるラスト・シーンは何度見ても感動してしまう。見れば見るほど、初めてスター・ウォーズを見た時の感動が甦ります。

当時は『エピソード4』も『新しい希望/New Hope』というサブ・タイトルも付いてなかったと思う。サブ・タイトルの初見は、奥田英二や森本レオらが吹き替えをした『スター・ウォーズ・日本語吹き替え版』だったと思うよ。次回、第4回目はその吹き替え版以来となる日本語吹き替え版を見に行くんだ。新しい発見がありそうで、今から楽しみだ。


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