Deadly Invasion :The Killer Bee Nightmare 1995年制作

邦題 『激痛!殺人蜂・戦慄のパニック』 1999年 7月1日 TV放映

すごいよね、この邦題。ちなみに殺人蜂を『キラービー』って読ませてたと思う。ほかに見たい番組が無かったのでタイトルに惹かれて「これでも見るか」と軽い気持ちで見始めた。序盤は「並みのB級だな」という感じ、でもすごく気になる事が「あの金髪の巻き毛の少年、もしかしてライアン・フィリップじゃないか?やっぱりそうだ。こんな映画に出てたなんて。」(当時21歳。『ラストサマー』でBMWのサンルーフから身を乗り出しウィスキーのボトル握って大騒ぎするバリー役を演じていた。)そしてそのR・フィリップが蜂の巣をショットガンで撃つことから物語りは嵐のようなスピードで動きはじめる。


近くの農場主の家を大量の蜂が襲う、ちょっとした隙間を見つけては羽音をブンブン鳴らして忍び込む。家の中にいる父親(チャド)・母親(カレン)・長男(ケヴィン)・長女(トレーシー)・次女(ルーシー)・そして悪ガキR・フィリップ(トム)の6人を戦慄のパニックに陥れる。逃げ惑う6人。遂に次女が最初の犠牲者に。

ショック症状に陥る娘を助けるために父親のチャドは納屋に薬を取りに行く事を決意する。蜂に刺されないように上着もパンツも何枚も重ね着し、頭のてっぺんからつま先まで全てをカバーする。もう部屋の中は蜂が何百匹も飛び交っている、でもR・フィリップだけはずっとロングTシャツ一枚。納屋に向かう車のウィンドウが壊れていて車の中も蜂がいっぱい、どうにか納屋へ。

薬を手にし横を見ると消火器が、それを手にした瞬間何を思ったか防護の為に着ていた服を脱ぎ始め軽装になる。その消火器を噴射して蜂を追いやる(そんなに効果的とは思えないけど)。その頃長男のケヴィンは屋根裏の蜂を退治しようとして足を踏み外し天井から落ちる。でもR・フィリップは恐ろしくて震えているだけ。蜂に襲われるケヴィンは水が残ってるバスタブに飛び込みストローを口に咥えて避難する(そんな暇ないと思うけど)。

場面が変わると何時の間にか父親のチャドが家の前までたどり着いて次女の治療にあたる。薬を何本も注射するが意識が戻らない、これ以上の注射は命にかかわるが助けたい一心で最後の一本を次女にうつ。その時父親のチャドが第二の犠牲者に。入れ替わるように次女の意識が戻る、あっという間に元気いっぱいに。


母親・長男・長女・次女・ロングTシャツ一枚のR・フィリップ達5人は父親の言葉に従い地下道で脱出を図る、最後の希望の納屋への脱出口へ辿り着く、しかし蓋が開かない、鍵が掛かっているのか錆びているのか、5人の周りには蜂が・・・でも全然刺さない。足で振り払うといなくなる。画面では家全体が蜂に覆われているカットが何度も映し出される・・・でも全然刺さない。母親は必死で蓋を開けようとするがビクともしない。蜂が迫ってくる、母親・長男・長女・次女・ロングTシャツ一枚のR・フィリップ達5人は絶望的な叫び声をあげる。

その時蓋に鉈が突き刺さる。何度も何度も振り下ろされ、蓋は開いた!。納屋にいたのは蜂に刺されて動けなくなっていたはずの父親(チャド)。(何で?そこに居るの)抱きあって喜ぶ6人。でもちょっと待って家の中も外も地下道も蜂でいっぱいだったはずでは?何万匹もいたのに何処に行っちゃったの?


この映画中盤からはツッコミの嵐でした。すごい!こんなB級映画を見られるなんて。もう一度見たいと思い、色々調べるが、アメリカでも劇場公開無し、ビデオ無し、TV放映のみ。本編の長さ83分だもん。当然ノーカット放映でした。2時間サスペンスより短いかも。この映画はB級大好き人間にとってはかけがえのないものだと思う。あーもう少し上手く伝えられれば良かったけどこれが限界です。

この『激痛!殺人蜂・戦慄のパニック』は俺にとっての最高傑作の一つです。ディカプリオの『クリッター3』 ケヴィン・ベーコンの『トレマーズ』よりも。初め邦題を『激痛!キラービーの逆襲』って覚えてたものだから探し出すのが大変だった。ライアン・フィリップのフィルモグラフィーでは抹消されているからね。


こんなテレビドラマでさえ、強い父親、いつもやさしい母親、素直な子供たち、タバコ吸ってるだけで不良と呼ばれ後に改心するという何処にでもありそうだけど、誰もが望んでる関係が描かれている。アメリカを表現しているんだなと納得したりして。

2001年3月、テレビ欄で深夜番組でのこの映画の再放送を見つけ狂喜し、もちろん録画した。
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