チープ・トリックがデビューして約24年後の2001年4月6日。やっとライブで演奏する彼らの姿を見ることが出来た。

一体何度目の来日になるんだろう。何度すれ違いをしたんだろう。そんな思いと、この日が来るのを待っていた間の期待感と、ついにこの日がやっと来た事の嬉しさを感じながら渋谷公会堂へと続く公園通りの坂を登っていた。

久し振りの渋公。東京ドームなどの大きな会場では外でグッズの販売をしていてそれを購入する人たちや会場に入るために入口に並んでいる人達や外の広いスペースで待ち合わせをする人たちなどで混雑しているが、渋公は昔懐かしいコンサート前の雰囲気を漂わせていた。グッズは会場内での販売だし会場入口の周辺のちょっとしたスペースの思い思いの場所で立ち話をしたり座ったりして開場を待っている。開場して中に入ると小さなロビーに客席へと通じるドアがある、通り抜けると目の前にステージがあった。

「これこれ。これがコンサートだよ」東京ドームが出来るまではビッグネームは武道館。それ以外のアーチストは渋公クラスの会場というのが常識だった。客席へ入ってくる人たちは押しなべて年齢層が高めでバンドの息に長さを感じさせた。久し振りの再会をコンサート会場で果たす人たちもいてアットホームな雰囲気の中オープニングナンバーが始まった。予想してた『HELLO THERE』じゃなくて『AIN'T THAT A SHAME』だったのが意外な気がした。

コンサート自体はすごく楽しくそしてすごく嬉しかった。今までビデオやMTVやレコードそしてCDで何回聞いただろう。何回見ただろう。そのチープ・トリックが目の前にいる。「きっと昔と変わらないパフォーマンスなんだろうな」と思いながら見てた。

会場からのリアクションもライブアルバムの再現に近い感じで、1階席・2階席すべて総立ちで盛り上がる。当然俺も大盛り上がり。

バーニーは昔から老けてたけどもっと老けててキャップなんか被ってるし、リックは思いっきり太ってて体の厚みが倍くらいになってるし、トムは髪が短くなりメガネをかけてる、ロビンも大人の顔になっていて髪の毛が“ちょっと来てるー”なんて思ったけどそれぞれの衣装も昔と同じ感じでメンバー皆元気だった。もっと早く見られたら良かったかな、なんてちょっと思ったけど、それはそれ。

終始ニコニコと笑いながら、そしてずっと笑顔で見ることが出来たコンサートは今回が初めてだった。

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