『THE PRETENDERS/愛しのキッズ』

Guitar Vo. CHRISSIE HYNDE。Guitar JAMES HONEYMAN SCOTT。Bass PETE FARNDON。Drum MARTIN CHAMBERSの4人からなるTHE PRETENDERSは1978年1月にキンクスのオリジナル『STOP YOUR SOBBING』でシングルデビューをする。

同年6月第2弾シングル『KID』。さらに同年11月には初の全英1位となる第3弾シングル『BRASS IN POCKET』と続けざまにシングルをリリースする。翌1980年1月にファーストアルバムを発表。

『PRECIOUS』

ドラムスティックのカウントからはじまるこの曲はオープニングに相応しいアップテンポのRock'n Rollだが曲中の“FUCK OFF”が引っかかりイギリスでは放送禁止となる。

『THE PHONE CALL』

電話のコール音をアクセントに使いながら、変則リズムのギターのイントロからはじまる。

『UP THE NECK』

ミドルテンポの曲。ドラムのリズムの上にギターとベースが絡み、クリッシーのけだるいヴォーカルが味を添える。

『TATTOOED LOVE BOYS』

またもや変則リズム。個人的にはあまり好きじゃないんだ、変則リズムは。でもこの曲は全体として変則リズムを一つのリズムとして捉えられる位自然な感じに仕上がっている。

『SPACE INVADER』

唯一のインストの曲。スタジオに持ち込んだMADE IN JAPANのGAME機にとりつかれたメンバーが作ったナンバー。ベースのピートは特にはまったらしい。

『THE WAIT』

こういう風な緊張感溢れるイントロは好きです。ギターの音も甲高く、トレブル・フルな感じ。クリッシーのヴォーカルに絡むランニングベース、これぞRock'n Rollてな感じ。このナンバーでA面は終了。

『STOP YOUR SOBBING』

この曲のみニック・ロウのプロデュース。原曲はキンクスの初期の名曲。ニック・ロウらしくアコースティックなナンバーに仕上がっている。

『KID』

イントロのギターのフレーズは映画『世界残酷物語』の挿入歌の『モア』のメロディを彷彿とさせる。

『PRIVATE LIFE』

打って変って思わせぶりなギターのフレーズとクリッシーのヴォーカルからはじまる。この曲は特にコーラスに力を入れてる。間奏のギターも歪んだ感じでよい。

『BRASS IN POCKET』

ミドルテンポの曲だけど、始めから終わりまでクリッシーのヴォーカルに圧倒される。引くところは引き、押すところは押しまくる。

『LOVERS OF TODAY』

歌詞の内容は訳してないからわからないけど、Rock'n Rollバンドがこういう風なナンバーを演奏したがる気持ちはよく分かる。でもこのナンバーはすごく重くてかっこよく決まってる。

『MYSTERY ACHIEVEMENT』

アルバムのラストを飾るに相応しい曲。それを証明すかのようにドラムのスネアとバスドラからはじまる。ベースがメロディーを奏で、ギターはシンプルに、そしてクリッシーのヴォーカルが力強く歌い上げる。曲調はあくまでタイトル通りミステリーに。リズムはあくまでも縦割りでベースが主導権を握ってる。

アルバム全体ではライブ風仕立ての音作りとなっている。当時クリッシーは女キース・リチャーズと呼ばれていた。

『PRETENDERSU』を発表の後、1982年6月ドラッグ漬けになっていたベースのピーターを解雇するが、その翌日にギターのジェイムスがヘロイン中毒で急死。翌1983年4月にはそのピーターも死亡するという悲報が相次ぐ。

新メンバーの加入や脱退を繰り返しながらも活動を続けるが1986年にドラムのマーチンが脱退しオリジナルメンバーはクリッシーただ一人となるがクリッシーが持つ個性がPRETENDERSであると証明するかのようにメンバーが固定しないバンドを引っ張りつづけその後も作品を発表する。

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