『DEFACE THE MUSIC/ミート・ザ・ユートピア』 UTOPIA 1980年

このアルバムは何と評価してよいか、何と表現すればよいか上手く伝えられる言葉が見つからない。ビートルズに代表されるリバプールサウンドやマージービートを俺が聴くようになった時にはビートルズは解散していたしリバプールサウンドやマージービートは懐メロと呼ばれる範疇に入っていた。それでも知らない曲、聴いたことが無い曲は無いくらい聴いていた。でも初めてこのアルバムを聴いた時はすごいショックを受けたんだ(半分笑って半分は心底ビックリ!)新鮮に聞こえたんだ。古臭さを一切感じさせずに再現してしまうなんて。さすがTODD RUNDGRENあんた天才だよ。


曲の紹介や説明をするより見事な邦題が付けられているので、それから感じて欲しい。

1. 『I JUST WANT TO TOUCH YOU/抱きしめたいぜ』

2. 『CRYSTAL BALL/キャント・バイ・ミー・クリスタルボール』

3. 『WHERE DOES THE WORLD GO TO HIDE/泣きたいダンス』

4. 『SILLY BOY/アクト・シリィリィ』

5. 『ALONE/ホワイル・マイ・ロンリネス・ジェントリィ・ウィープ』

6. 『THAT'S NOT RIGHT/エイト・デイズ・ア・ウィーク・イズ・ノット・ライト』

ここでA面は終了。

7. 『TAKE IT HOME/ドライブ・マイ・カー・トゥ・ホーム』

8. 『HOI POLOI/ユア・マザーシュッド・ノウ・ザ・ホイ・ポリィ』

9. 『LIFE GOES ON/エリナー・リグビーは何処へ』

10.『FELL TO GOOD/フィクシング・ア・ホール・イズ・ゲッティング・ベター』

11.『ALWAYS LATE/マックスウェルズ・シルバー・ハンマー・イズ・オールウェイズ・レイト』

12.『ALL SMILE/ミッシェルの微笑み』

13.『EVERYBODY ELSE IS WRONG/エブリバディ・フィールズ・フォーエバー』


すごいでしょ。言いえて妙とはこの事かと思うくらいだったけど、付け足せば3にはピーターとゴードンの「愛無き世界」 7には「デイ・トリッパー」 8には「ペニー・レイン」 13には「アイ・アム・ザ・ウォーラス」の雰囲気もある。

このアルバムを聴いてパロディーだととるか、パクリだと笑うか、お遊びだと片付けるかは人それぞれの勝手だけど、70年代終わりから80年代前半にかけてニューヨーク・ロンドンのミュージックシーンにおいて60年代ビートミュージックのリヴァイバルムーヴメントが興っていたことは確かだし、天才トッド・ラングレンが掛け値無しに才能を発揮したアルバムだと思う。


余談
ハリウッド女優リヴ・タイラーの父親がエアロスミスのスティーヴン・タイラーなのは有名な話だが、育ての親がトッド・ラングレンなのはあまり知られていないと思う。リヴの母親のベベ・ビュエル(モデル)が未婚でリヴを出産した後にトッドと暮らしていたんだ。父親の名前は秘密にされていたらしいが有名なミュージシャンであることは知らされていたらしい。子供ながらに父親をローリングストーンズのミック・ジャガーじゃないかと思ってたことは「なかなかスルドイところ突いてるな」なんて思ったりして。

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