鎌倉の猫と無神経な家族4人

鎌倉は結構好きな町で、何度訪れたか覚えて無い位だ。今回は今までに行った事が無い場所に行ってみる事にしたんだ。とある寺に沢山の猫がいるらしい。

湘南ライナーで行くつもりだったから、池袋駅で列車を待っていた。ゴールデン・ウィークで凄い人出で混み合ってる。列車がホームに到着すると、周りのオバサン達の「あーあー」と絶望的な声がする。既に列車は満員だ。「一体、湘南ライナーはどこから来てるんだよ」と思いながら俺たちも乗り込んだ。どうやら今日は横浜でイベントがあるらしい。だから混んでるのか。その横浜を過ぎると少しだけ列車は空き、大船で乗り換えて鎌倉へ到着。

まずは腹ごしらえだ。そしておもむろに歩き出した。もう既にカメラを右手に持ちスタンバイOK。何となく曲がった道には観光客なんか居やしない。そして日だまりにひっそりと猫が寝ていた。本日の一匹目だ。「こんにちは〜」と声をかけ『猫写』と『猫触わ』だ。それからも路地裏猫や、小さな神社やお寺でも猫を見た。全ての猫に挨拶をし、『猫写』した。その後も何匹も猫を見たし、何枚も『猫写』出来た。とうとう最終目的地に到着だ。材木座海岸に近いとあるお寺。ここで何匹の猫に出会えるのか期待はピークを迎える。

山門を通り抜けると目の前にいきなり猫が現れた。嬉しい!!。周りを見渡すと猫が何匹もいる。でも集まってるエリアは墓地だった。俺はそのシチュエーションは苦手なんだ。墓石に向かってシャッターを押すほどの度胸と能天気さは持ち合わせて無い。

落胆気味に近くのベンチに座ってたらキジトラの猫が興味深げに寄って来た。「ここにおいでよ」と俺の隣りのスペースをトントンと叩いていたら、いきなりベンチに乗ってきて、おまけに膝の上まで登り、挙げ句の果てには寝てしまった。どうやら『お嬢ちゃん』と呼ばれてる猫らしい。これって猫好きにとっては最高の幸せ。『猫の幸せは猫好きの幸せ』 心が隙間無く満たされた気がする最高の時間でした。

ただ、すごく嫌な気分になった事があったんだよね。猫が好きで、野良猫に餌をあげる事に関しては、俺は何の意見は持ってないんだ。頑張ってる人を何人も見てるし、俺には真似出来ない事だと分かってるから。猫の興味を引きたくて、一家4人で“猫じゃらし”を持ってくるのも良いでしょう。俺も手持ちの物で興味を引く事はしょっちゅうだしね。でも“またたび入りジャーキー”で猫をヘロヘロにして触りまくったり抱き上げたりするのは止めろよな! 野良猫は厳しい環境で生きてるんだ。だから野良猫はプライドが高く、顔付きも厳しいんだ。だからこそ触れ合えた時の喜びが大きいんだよ。自分の飼い猫に“またたび入りジャーキー”をあげて 「可愛いね、この子」と言うのとは訳が違うんだ。その辺りを勘違いしてる気がしたよ。ヘロヘロになってる時にカラスや犬が襲ってきたり、猫同士の喧嘩が始まったらどうするんだよ。守ってやれるのかい?無神経過ぎる。 ぶん殴る寸前だった

野良猫に対して、俺たちは見守るか、ただ見ているしか方法は無いんだ。それが嫌なら野良猫全部を面倒見るしかない。俺はそれが出来ない事が分かってるから、野良猫と出会うといつも自分から何かしら話しかけ、『猫とコミュケーションが出来た』と思うその瞬間を写真に撮りたいんだ。その猫と二度と会えないかもしれないし、実際、その事の方が多い事も知ってるしね。

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