鴨じいさん

出先での仕事が江戸川橋近くで終わったので、これ幸いにと江戸川橋の猫たちに会いに行ったんだ。茶系の猫が多いそこは思い思いの場所に猫たちがいた。何枚か『猫写』をし猫たちから「何だこいつは」という顔をされたけど、結構幸せな気分に浸れた。

あまり時間も無いので会社に戻ろうと神田川に架かる橋を渡っていると橋の欄干に数匹の鳩がとまっていた。『鳩写』でもするかとカメラを向けようとしたら一人の老人が俺の前を通り過ぎ、橋から見を乗り出すようにして川面をじっと見ている。「何だろう?」と俺も覗くと3〜4匹の鴨が遠くからこちらに向かって水面を移動してるのが見えた。老人はカートの様な手押し車に手を入れ、何かを川に向かって放り投げた。それはヒラヒラと舞いながら落ちていく。その瞬間鴨たちは「グエッ・グエッ」と鳴きながら突進をはじめた。俺の近くにいた鳩たちも興奮し始めた。放り投げたものはパンのようだ。鴨に餌をあげてるらしい。鴨じいさんだ! そのじいさんは鴨にあげる時は手を高く掲げて鴨にわかるように投げてるんだけど、鳩にあげる時は鳩を見もせず邪険に“ぱっ”と投げるんだ。まぁそれでも鳩たちは喜んでたけどね。

鴨たちは鴨じいさんが橋の上にいる事が分かって寄って来ているのだとすると、鴨おじさんの餌あげは日課になっているんだな。そし人を見分ける能力が鴨には有るということだ。鴨は結構頭がいいんだね。今までも猫おじさん・猫おばさん、公園で鳩に餌をあげてる人は何人も見たけど、鴨おじさんは初めてだったのでちょっとビクリしたよ。今度江戸川橋に行く時は猫だけじゃなくて鴨と鴨おじさんに注目だな。

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