明日で最後なんです

 

去年の11月からアパートの外装工事でバイクが外に出せなくなり、12月はバイクに乗るどころじゃない状態だったし、大晦日にエンジンを掛けようとしたら、プラグがカブってエンジンが掛かんない。年が明けても田舎に帰ったりしたし、おまけに転倒したりしてまともにバイクに乗れなかったんだ。バイクに乗れないということは、ガソリンも減らないわけだから、今年初めてガソリンスタンドへ行った。


そのスタンドは、もう10年以上も通っているので、いわゆる“顔”っていうやつで、何も言わなくてもレギュラーガソリンを満タンにしてくれる。支払についても聞かれないし、なんたって“顔”だからメンバーカードを持って無くてもメンバー価格で入れてくれるんだ。

何時ものようにバイクを止めると、顔見知りの店員が「あーっやっと来ましたね。明日が最後なんです」と言った。「明日が最後って、何が?」 「遂に、ここ閉めるんです。今日来ないと言えないんで心配してたんですよ」と店員が言った。


そっかー、遂にやめるんだ。このスタンドは幹線道路沿いにあって、数年前から道路の拡張工事で立ち退きを迫られてたんだけど、代替地の条件が合わずに、1年、2年と経つうちに回りは全部無くなっても、スタンドだけがポツンと1件だけ残っていたんだ。


予想はしていたけど、遂にその日が来た。次からどこのスタンドにしようかな? 行きつけないスタンドは、「レギュラー、現金、満タンで」と、いちいち言わなきゃいけないから面倒だ。

店員に、「ところで、あなたは別の店に行くの?」と聞くと、「スタンドは目一杯やったから、もう止めます」だって。街中で見かけたら追っかけますよと言われたよ。10年間通ったのに、最後までお互いの名前を知らないまま終わったなぁ。

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